日々感じたことを書いています。

消えた厚生年金と国民年金

いつ発表になるかと待っていたニュースがあった。公的年金の昨年10~12月期の運用実績だ。今日報道されている。
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公的年金(厚生年金、国民年金)の積立金の市場運用で、昨年10~12月(08年度第3四半期)に5兆7398億円の損失が生じたと、年金積立金管理運用独立行政法人が27日発表した。
http://www.asahi.com/business/update/0227/TKY200902270305.html
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厚生年金と国民年金から、わずか3ヶ月の間に、ほぼ、6兆円もの損失を出している。では昨年一年間ではどうなのか? 一昨年はどうなのかということに関して、消えてしまった年金のことは、昨年2008/11/28のDoglog-天上大風に書いていた(キャッシュから捜し出したので、下にコピペしておく)。

答えだが、下記の記事に書いていたように、「6兆円ほどだとすると、国民年金と厚生年金の運用は2007年と2008年で20兆円の赤字を出すことになる」。

20兆円もの巨額の年金資金が2年間で消えてしまった。。「年金資金で何時にどこの株を買いますから必ず値上がりしますので、その株を買っておいてください」と言わんばかりの、取引を行った結果が、20兆円の損失だ。バカな売買であったから儲けたのは、米国ファンドだろう。

「そういうわけで、皆様の厚生年金と国民年金は無くなりました。年金は出ませんのでご了承ください」というのが日本の年金システムというものだ。


(以下はドブログに昨年11月に書いていた記事です)
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国民年金と厚生年金の運用状況
(2008/11/28のDoglog)

公的資金の運用状況がNHKニュースで報じられていた。現在のところ、他ではロイターが報じているくらいだ。だが、巨額の国民年金と厚生年金の資金が消失しているニュースであるから、マスコミは大々的に報じるべきでないかと思う。NHKによると、
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年金積立金管理運用独立行政法人の発表によりますと、国民年金と厚生年金のことし7月から9月までの積立金の市場運用は、4兆2383億円の赤字となり、1兆3000億円余りの黒字だった、ことし4月から6月までの実績から、一転して巨額な赤字となりました。

(省略)

年金積立金管理運用独立行政法人では「株式市場などでの運用は長期的に行っており、累積では黒字になっている。短期的な結果に一喜一憂する必要はないが、世界的な金融危機の影響で、今後さらに運用実績が悪化することも予想され、引き続き市場の動向を注視していきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/t10015676931000.html
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ということだ。

最近の運用実績を見ると、2006年度こそは3兆6000億円余りの黒字であったが、2007年度は5兆8000億円余りの赤字を出している。そして2008年度は、

1-3月期 5兆476億円の赤字
4-6月期 1兆3000億円の黒字
7-9月期 4兆2383億円の赤字

であるから、1月から9月までに既に7兆9859億円となるからほぼ8兆円の赤字ということになる。10-12月期の結果は出ていない。しかし、9月にリーマン・ブラザーズが破綻した影響はグラフからわかるように10月から顕著に株価の下落へと繋がっている。したがって、10-12月期の赤字幅はまとまな運用をやっていると仮定しても、大きな赤字を出すはずだ。少なく見積もって6兆円ほどだとすると、国民年金と厚生年金の運用は2007年と2008年で20兆円の赤字を出すことになる。2年続けての大きな赤字累積となるのだが、年金積立金管理運用独立行政法人の言うように、一喜一憂する必要はないのか。失った20兆円は戻ってくるのか。

個人的な推測で根拠はないのだが、2年で20兆円などの赤字では済まないかもしれない可能性もある。というのも、公的資金がまともな運用をやっているとは思えないからだ。ここでも書いたことがあるが、最近の日経平均を見ていると、終了1時間前に不自然な上昇を見せて終わる。今日の株価でもそうだ。おそらく、その時間に公的資金が投入されているのだろう。

公的資金の投入目的は、国民年金と厚生年金の運用利益であるべきだ。それ以外だと公金横領だ。だが、日経平均終了1時間前に毎日投入されている資金は、見せ掛けの株価上昇だけを狙った投資にしか思えない。利益を考慮しないのであれば、その運用実績は大きな赤字を出すことになる。しかも、14時になると規則的に数兆円を投資する単純なパターンである。海外ファンドも年金積立金管理運用独立行政法人の動きに合わせて利益を得ているはずである。単調な巨大投資を利用すれば利益を確実に上げることができよう。策略も何もない単調な資金運用の結果、失った20兆円は、海外ファンドが得たのかもしれない。言い換えれば、国民年金と厚生年金の海外への譲渡となっているかもしれない。

あと三ヶ月もすれば、10-12月期の運用結果がわかる。驚くべき巨額の赤字が発生するのではないかと憂うのだが、一喜一憂する必要はないと言われるだけなのか。
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