日々感じたことを書いています。

思うこと

まだ出歩く時間が無くてまだどこも見ていない。土曜日に大田にでかける約束だけはとった。夏のソウルは久しぶりなのだが、今年のソウルは暑くない。今日も夕立が来て、短時間だが激しい雨が降った。今年の日本(除く東京地方)の天気のようだ。

1日に1回出かけるので、ホテルと駅の同じ出口は行き来している。この地域の特徴なのだろうか、お年寄りが多い。こちらの方は髪が黒い方が多く、後ろから見ると一瞬年齢がわからないが、やはり動きがスローだ。スローな動きから年齢が推察される。日本にもスタスタ歩く年寄はあまりいない。

日本は高齢化社会を迎えているが、日韓ともに子供の数は少なくなっている。出産率は2011年の統計では、日本の1.39人に対して韓国の1.24人と日本よりも低い。むしろ日本よりも低い。60歳以上の人口に占める割合は日本が3割に対して韓国は16%とほぼ半分であるが、少子化のせいで、その割合は韓国も高くなっていくと予測される。

韓国は儒教の国と言われる。老人が大切にされているような印象を持つ。確かに、電車の中で老人が車両に入ってくると、座っている若者は座席を譲るのを何度も目撃した。確かに一部ではまだ敬老思想があると思われる。だが、老人の自殺率が異常に高い。日本の10倍以上ある。東京に住んでいると、鉄道の人身事故の報道を聞かないことはない。多くの男性の老人が毎日電車に飛び込んでいる。自殺の方法は知らないが、韓国ではその日本の10倍以上の割合であるというから、異常だ。

統計がないから正確な数字は知らないが、韓国の若者の約二人に一人は移民したいと考えている。実際に移民を決断するのは、少ないが、日本のように留学さえ嫌がる傾向と比較すると大きく異なる。その背景だが、一番の理由は韓国の就職難だと思う。若者に機会を与えない国であることが、若者に祖国を捨てさせる決断をさせているのではないかと思う。祖国を捨てるということは、親を捨てるということでもある。

韓国人の考え方として、労働は必ずしも美徳ではないとのことだ。特に李氏朝鮮時代の両班という貴族階級の人間は働かなかった。働かず、奴隷から絞り立てて生きることが両班の権利であった。多くの韓国人が自分は両班の子孫だと主張することから考えると、労働は美徳ではないということになるのかもしれない。60歳過ぎたら子供に世話をしてもらって生きるのが理想であるようだ。農家であれば、そのような生活が送れたのであろう。ところが韓国の産業において、李明博が米国にFTAで農業を売ったことにより、農業は死滅した。あるいはすぐに死滅する。国民は都市に集まり、労働者として仕事を求めるのだが政府の政策は、新自由主義という大企業の利益独占方針により、多くの就労を支えるべき中小企業が、これまた死に絶えている。

このような社会環境のなか、子供たちは韓国にとどまる限り職がなく生きていく術がなく、生きるために海外雄飛の夢を見る。国内にとどまっても、自分が生きていくだけで精一杯であり、敬老思想や親孝行などの余裕がない。自分が生きるためには、親も捨てるしかないのかもしれない。取り残された親は死を選んでいるのだろうかと思うと、やりきれない気持ちになる。

日本の老人は金持ちらしいので無関係な話というとそうでもない。金の価値など、あっという間に無になる。老人が一生かけて貯めた預貯金は、インフレにより一瞬にして無価値になる。同時に政府の借金も無くなる。新自由主義の政府が、国民のことなど考えるはずがないので、そのことが大企業の利益になると考えれば、いつ韓国と同様のことが起きても不思議ではない。国民を殺してでも、大企業の利益を優先しようというのが新自由主義だ。安倍の根本思想だ。

これを書いているそばに、タプゴル公園という所がある。先日、日本の統治時代の方が良かったという老人が、その言葉に怒った別の老人に殺される事件が起きた場所だ。老人たちの心の中にも、現実に対する憤りが渦巻いているのだろう。
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