G7で安倍は2050年までに2013年比で26%の二酸化炭素削減をすると表明した。新聞には、「欧米並削減」とか書いている記事もあるが、とんでもない話だ。日本案の世界を欺くトリックは、2013年比という点にある。
日本は、2011年の大震災後に化石燃料の消費が増加し、当然二酸化炭素の排出が増加した。その年の2013年を基準にしている。EUが2013年を基準にするならば削減目標値は24%削減となる。これは、EUが2013年段階で京都議定書の約束以上の削減を2013年に達成していたためだ。真面目に努力したEUと二酸化炭素排出し放題の日本では、2013年の排出の様子は多いに異なるため、2013年比であれば日本とEUの削減目標は同程度であるというのは不公平な比較だ。公平を期すならば、京都議定書の基準年である1990年を基準にして、比較すべきだ。そうすると、日本の18%削減に対して、EUは40%削減となる。とても、「欧米並」とかいう表現は使えない。
このように日本が二酸化炭素削減を放棄したような数値を出した背景だが、安倍は原発20%維持を理由に、太陽光や風力の発展を阻害しているためである。安倍の原発ムラ優遇方針のために、世界的に恥としか言えない数値を出している。それなのに安倍マンセーで原発ムラ広報の商業新聞が、「欧米並」などというペテン記事で絶賛しているというのが事実である。
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